少し前まで企業には必ず存在していた情報システム部であったが、時代はオンプレミスからクラウド化が進んでいる中、企業に情報システム部の存在価値はあるのか。
これまでの情報システム部の役割
これまでの情報システム部に求められていた役割は主に以下の4つです。
IT戦略・システム企画
システムの導入、要件定義をする役割です。ユーザー部門に対して新しいシステムを開発・提供します。
しかし、中小企業の情報システム部は自ら積極的にシステムのアップデートすることはなく、個人的には知識も劣っていると感じます。
基幹システム構築・運用・保守
社内システムに対して業務プロセスの変更、既存システムのカスタマイズなどを実施します。運用・保守によってシステムを安定稼働させる役割です。
社内インフラ構築・運用・保守
自社サーバーやネットワークの構築・運用・保守を行いつつ、セキュリティ対策やデータ保全を実施することで、万が一の事態に備えます。
サポート・ヘルプデスク
社内ユーザーからの問い合わせ対応・トラブルシューティングを行う役割です。
筆者の勤めている企業ですが、情報システム部には何人かいるのですが、いつも対応が遅く普段何やっているのか不明だったりします。
これからの情報システム部の求められるもの
オンプレミスでやるよりクラウド運用にした方がコストが削減できる。よって最低限の人数で良いと思う。トラブル時の問い合わせ先をクラウド運用会社にすれば良いし、企業には正直1人いればいいのではと考える。
その一人とは、
自社の業界・事業・業務においてITツールをどうやって活用するかを考え、そのための情報を関係各所へ提供する存在です。
想像するに一流企業の情報システム部はこういったことをしているのだと思うが、中小企業の情報システム部はほぼできていない。
まとめ
近年、情報システム部に求められる役割は大きく変わっています。従来担ってきたITインフラやシステムの構築・保守・運用業務は不要となり、今後は社内ユーザーへの情報提供・改善提案を行っていくことが求められます。これができないようであれば情報システム部は必要ありません。今すぐ解体すべきです。一見、冷酷に聞こえますがこれは避けられない時代の流れなので早く実行してあげるのが担当者本人のためでもあると思います。本人がことの重大さを気づいていればまだ良いですが、気づいてなければ手遅れです。日本のIT技術の遅れはこの人たちの要因によるものと受け止めてください。